お肌が下降中の40代です。特に気になっているのがシワとうるおい不足だけど、若い頃からの悩みに毛穴の黒ずみがあります。
10代からオイリー肌だったので、保湿をほとんどしてこなかったらシワシワになってしまいました。オイリーでも保湿は大事ですね。
そこでシワ対策と保湿を意識するようになったので、ブログに書いておこうと思って。
使用中のアイテムは、レチノール原液とソンバーユ、ヒルマイルドクリームです。
シワ対策のレチノール原液を、ソンバーユで薄めています。保湿にはヘパリン類似物質配合のヒルマイルドクリームです。
シワ対策にレチノール
レチノールは、年齢を重ねた女性なら一度は聞いたことがある、シワに効果があるといわれるビタミンAのこと。
ビタミンAは皮膚や粘膜の成長促進に関わっていて、天然保湿因子(コラーゲンなど)を増加させる働きがあります。その結果、ハリが出てシワの軽減につながると。
皮脂の分泌量を正常にしてくれる効果もあるため、毛穴が詰まって黒ずみになる悩みにも期待できそう。
※ただ、妊娠していると、ビタミンAの摂取によって赤ちゃんによくない影響が起こります。化粧品の場合でも、何もないとはいえないので、妊娠の可能性がある人は注意してください。
レチノイドとビタミンA
ここでややこしいんだけど、レチノールを調べると、『トレチノイン』やら『レチノイド』やら似たような名前がいっぱい出てきます。なんのこっちゃ。
たどりついたこちらの資料によると、ビタミンAの類縁化合物を『レチノイド』と呼んでいることがわかりました。
「類縁化合物」ってなんぞやってなるんだけど、辞書をチェックすると以下のとおり。
化学におけるアナログ (英: analogue, 米: analog) は、ある化合物と受容体結合特性などの分子生物学的な性質や構造が類似しているが、ある化合物の原子または原子団が別の原子または原子団と置換された組成を持つ別の化合物のことをいう。
つまり、ビタミンAではあるんだけど、ビタミンAとはちょっと構造が違うんだと思います。
そしてビタミンAが変化していったのが『トレチノイン』であり、『レチノール』ということ。これらを総称して『レチノイド』と呼び、他にもたくさんの種類があります。
その中の『トレチノイン』は、日本の厚生労働省のようなアメリカのFDA(米国食品医薬品局)に認可されている、シワやニキビの治療薬のこと。
とっても肌への作用が強くて、使用すると皮むけや赤み、痛みなど、「A反応」や「レチノイド反応」といわれる副作用が起こります。
『トレチノイン』は日本では未認可だけど、皮膚科や美容皮膚科などで購入できるようです。自費になるけれど。
レチノールは副作用が穏やか
わたしが使っている『レチノール』は、『レチノイド』の中でも化粧品に入っているビタミンAのことです。
化粧品に入れられるくらいだから、医薬品の『トレチノイン』ほど副作用は強くありません。だけど、その分ビタミンAとして期待できる効果は薄いと……。
こちらの資料では、『レチノール』は『トレチノイン』の100分の1の生理作用しかないからただの保湿クリームだと書かれていますね。なんてこったい。
でも使いますよ。なぜかというと、最初から副作用の強いものはやっぱり怖いから。穏やかな作用のレチノールから始めて、今後ほかのレチノイドに変えていこうと思います。
レチノール原液の使い方
わたしが購入したのは、自分で濃度を調節するレチノール原液です。ショップでは、割合1%未満を推奨しています。
でも、この割合がよくわかりません。そこで、レビューの中に「一滴は0.05mlだよ」って書かれている方がいたので参考にしました。
小分けにしたソンバーユ5gに一滴たらして使用中です。
レチノール原液がオイルにしか溶けないから、昔使ったことがあるソンバーユを同じ時期に購入しました。
ソンバーユは少量で顔全体に伸ばせるからコスパ良いし、あんまりべたつかないのでオイリー肌でも使えます。
小分けのケースはダイソーで購入したもの。
ソンバーユのビンに竹串を突っ込んで、小分けケースにソンバーユを入れながら計量器で5g図ります。その上からレチノールを一滴たらして、竹串でぐるぐる混ぜてできあがり。
この分量でも、わたしはちょっと肌がつっぱります。これがたぶん、レチノイドの副作用なのかな。
ちなみに商品ページには「冷暗所で保管」と書かれていますが、劣化がこわいので念のため冷蔵庫に入れています。レチノイドって熱や光に弱く、不安定なので。
紫外線にも弱いため、朝のスキンケアにレチノールは使いません。夜、お風呂から出たときだけです。
ヘパリン類似物質で保湿
レチノールの濃度は問題ないと思うんだけど、肌のつっぱりが気になっていました。そこで、ヘパリン類似物質が配合されたヒルマイルドクリームで保湿することに。
ヘパリン類似物質とは、「保湿」「血行促進」「抗炎症」に効果のある成分のこと。
つっぱり対策に保湿で何かないかなって探して見つけた商品なんだけど、まぁこのクリーム最高。
レチノール原液を5ヶ月使用して特に変化を感じられなかったけれど、ヒルマイルドクリームは1ヶ月ほど使っただけで、肌がちょっとみずみずしくなりました。
配合量に注意
ヘパリン類似物質が配合されている保湿剤は、乾燥肌やアトピーに悩んでいるときに皮膚科で処方してもらえます。でも、普通に薬局で手に入るし、Amazonや楽天でも購入可能です。
ただ、市販品を買う場合は、配合量に注意しなければいけません。
ヘパリン類似物質が0.3%配合されていて、【第2類医薬品】なら間違いないです。いくつかの商品を見たけれど、配合量が0.3%となっていたので、これが適量なんだと思います。
この0.3%という量は、病院で処方される医薬品でも市販品でも同じとのこと。
だけど、【医薬部外品】って記載されている商品は、ヘパリン類似物質がどれくらい配合されているのかわかりません。
ものすごく少ない場合があるかもしれないので、【第2類医薬品】と記載されている商品を選んだほうが良いですね。
でも、当たり前だけど、合う合わないってあります。ヘパリン類似物質以外の基材は商品によって違うので。
肌荒れが起こったら別の商品を試してみて、どうしても合わないときは【第2類医薬品】ではなく、【医薬部外品】を使ってみるのもありなんじゃないかなと思います。
たっぷり使うこと
ヘパリン類似物質配合のクリームは、たっぷり使うことが推奨されています。使用量の目安は、人差し指の一つ目の関節まで出した量。これでおよそ0.5gです。
ただ、人差し指の一つ目の関節まで出した量を使ってみたんだけど、すさまじくべたつきました。わたしには0.5gをぬり続けるのは無理です。
今は、関節の半分ほどまで出した量をぬっています。これくらいだとべたつきません。
ベタベタにぬってティッシュが肌に張り付くくらいが適量らしい。そんなにぬれない……。
ヒルドイドで医療費圧迫
一時期、美容系の情報で、ヒルドイドが肌に良いって出回ったことがあります。その結果、皮膚科に治療目的ではなく、美容目的でヒルドイドの処方を求める人が増えたそうです。
ヒルドイドは、ヘパリン類似物質を配合した医療用医薬品のこと。
この出来事がきっかけになって、医療費が60億円も圧迫されたというニュース記事がありました。ひえっ。
当時の騒ぎは知らないんだけど、薬局で買えなかったのかな。欲しい人は市販品を買えばいいのにね。
というのも、美容目的でヘパリン類似物質を求める人が多すぎて、健康保険組合連合会が「ちょっとなんとかしてよー」って要望を厚生労働大臣とかに出しているほど。だからけっこう騒動だったんじゃないかな。
治療目的で処方されている人の手に届かなくなる可能性を考慮したっぽい。
だけど、制限かけられたって内容は書いていません。今でも美容目的で健康保険使っている人いるのかもしれない……。
あとがき
何をどうしたってお肌は下降していく年齢なので、できるだけ現状にとどまれるように、あわよくばちょっと改善できることを目指してがんばります。
今のところレチノール原液とソンバーユ、ヘパリン類似物質配合のヒルマイルドクリームだけど、状況に応じてアイテムを変えていくつもり。
というのも、レチノール原液は使い始めて5ヶ月ほどたっているんだけど、特にシワにも毛穴にも目に見える効果がないから。
ただ、悪くもなっていないんですよね。とりあえず使い続けて、レチノール原液を使い切ったら別のレチノイドを検討します。
ソンバーユの使い心地は好きです。でも、効果的なものはよくわかりません。
ヒルマイルドクリームは今のところは気に入っているけれど、他のヘパリン類似物質配合の商品も試してみたいです。