スパイダーマン:ファー・フロム・ホームの感想/鉄の意志を継ぐのはピーター

レビュー
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スパイダーマン:ファー・フロム・ホームを観てきました。といっても7月のことですが。相変わらず感想記事を書こうと思いつつ、後回しにしてしまっている状態が続きます。

でも、この作品以来、映画館に行ってないんですよね。せっかくシネマイレージカード作ったのに。なので、次こそ観たらすぐに書く!

それでは、記憶も途切れがちですが、思い出しながら感想を書いていきます。ネタバレしていますので未見の人はご注意を。

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スパイダーマン:ファー・フロム・ホームの感想

スパイダーマンの映画は2002年に公開されたサム・ライミ監督作品が大ヒット。その後リブート作品が制作されています。

本作は、以前の作品とは雰囲気を一掃してMCUに参加したスパイダーマンが活躍する単独2作目です。

主演は若手ながらもMCUを牽引していく存在感を発揮しているトム・ホランド。同じく、若い世代に大人気のゼンデイヤが恋人役で出演しています。

アメコミ映画好きからは、「トムホ版スパイダーマン」と呼ばれて親しまれている作品です。

前作でも登場したキャラに加えて、ヴィランとしてジェイク・ジレンホールが出演。ジェイク演じるミステリオは、普通の人間にもかかわらず科学力と心理戦を駆使してスパイダーマンを苦しめます。

このヴィランを生み出したきっかけが、アイアンマンことトニー・スタークです。ちなみに前作(ホームカミング)のヴィランもトニーが原因を生み出しています。つまり、MCUスパイダーマンはアイアンマンとの関わりが深いのです。

そして本作はMCUの流れでいうと、エンドゲームの次作に位置しています。MCU1作目「アイアンマン」から続いた「インフィニティ・サーガ」、また第3シーズンを意味する「フェイズ3」のラストを飾る作品です。

MCUは専門用語がたくさんあって新参は入りにくい雰囲気がありますが、一度ハマりこむと抜け出せないほどの吸引力と魅力に溢れていますよ。

普通の高校生に戻りたいピーターの葛藤

本作ではピーターが同級生たちとヨーロッパ旅行へ向かい、敵だとされるエレメンタルズが起こす事件に巻き込まれていくというストーリーです。

この旅行がとても楽しそうだったので、暗くて地味だった10代を思い出して羨ましくなりました。あ、暗いのはその後もずっとですが。人はそう簡単に変わらない~(笑)

ホームカミングでは憧れのアイアンマンに近づきたくて勉強を疎かにしていたピーターですが、本作ではトニーがいない世界を寂しがり、ヒーローではない普通の学生に戻りたがっています。

アイアンマンがいなくなったあとだからトニーが恋しいし、その鉄の意志を継ぐ者だと言われてプレッシャーも感じてツラかったのでしょう。

でもそんなピーターを放っておかず、ヒーローチームを結成したニック・フューリーは地球の脅威を排除するようにと(強引に)要請してきます。

MJとの恋を叶えたいピーターと、迫ってくるエレメンタルズ(実はミステリオが作ってた)との攻防が旅行中に繰り返し行われるので、そのドタバタした様子がコメディタッチで進んでいきます。すごく面白かったです。

MCUの中でも立ち位置が難しいスパイダーマン

私はスパイダーマンの映画だと2002年の作品が大好きなので、トムホ版が公開されたとき、「いやぁ、なんかちょっと……」という気持ちでした。が、気づくとドハマリ。

それはMCUシリーズが大好きというのもあるのですが、一番の理由はトム・ホランドの魅力でしょうね。

トムホスパイディのかわいくて面白くておっちょこちょいなところ、やるべきことに立ち向かう勇気と行動力にすごく魅入られてしまうのです。本人とキャラが似通っている部分も惹かれるポイントなのでしょう。

実際に、トムホは「世界の孫」と呼ばれるほど映画ファンに愛されています。もちろんそんな愛されキャラなので、共演者たちからも可愛がられているのです。そんな様子をニヤニヤしながら眺めるのがMCUファンの醍醐味。

ただスパイダーマンというのはMCUの中でも難しい立ち位置にいましてね、そういう状態がある問題を引き起こします。

MCUは親会社がディズニーなのですが、スパイダーマンの映画化権はソニーが持っています。つまり、スパイダーマンがMCUに参加していること自体が奇跡的らしいです。

(共演ぐらい いいんじゃないの? という感じもしますが、権利関係からそんなに簡単なことでもないみたい)

このディズニーがけっこう横暴だと囁かれていまして……。ソニーに対してスパイダーマン単独映画の収益配分をかなりふっかけたとか。そこで交渉決裂、スパイダーマンがMCUから離脱するというニュースが駆け巡っていました。

しかし、つい最近その話は撤回されて、スパイダーマンがMCUに残留するとニュースになったのです。ちなみに私は離脱するかもしれないというニュースを知って1人で「ヽ(`Д´)ノ ウワァァァン」となっておりました(笑)。

『スパイダーマン』トム・ホランドのマーベル&ソニー再交渉説得劇、経緯が明らかに ─ ディズニーCEOが語る | THE RIVER
世界の孫、孫だった

それほどショックでしたし、本作でもアイアンマンを継ぐ位置だという描写がいくつもあったので、「トムホスパイディがMCUからいなくなったらトニーとの関係もなかったことに……?」となったら悲し過ぎてしばらく右往左往していたのです。

今はとりあえず残留することが発表されましたが、私としては利権を巡って対立した出来事は忘れませんし、今後もディズニーに対して不信感は持ち続けるでしょうね。

鉄の意志を継ぐと実感した印象深いシーン

それでも、やっぱり残留決定のニュースは嬉しかったです。

本作でピーターがスパイダーマンのスーツを作る場面があったのですが、ここでトニーの運転手だったハッピーが「音楽はまかせろ」というセリフを言います。

流れてきた曲を聞くと、ピーターが「レッドチェッペリンだ、いいね」と言うのですが違います。「AC/DC」というバンドの曲です。

映画「アイアンマン」でも流れていた曲ですが、私もタイトルや歌っているバンドは知りませんでした。なので、鑑賞中「へー、レッドチェッペリンなんだ」って騙されたぞ(笑)。

で、ですね、ピーターが夢中で作業に没頭していく様子を見て、ハッピーが懐かしそうな表情を浮かべるシーンで泣いたのは私だけではないはず。

ハッピーがトニーを思い出したように、観ているほうもトニーの面影をピーターに重ねてしまうあのシーンはファンにとって感涙ものです。

映画「アイアンマン」でかかった曲が、「インフィニティ・サーガ」のラストでも流れるなんて、とても感慨深いと感じました。

もうとにかく楽しくて面白い作品です。ゴタゴタはありましたが、それでもファンとしては受け入れるしかありませんので、今後なにが起こっても観続けていきますよ(頼むよディズニー)。

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