最近、個人的に感動したのが、「国立国会図書館デジタルコレクション」の資料がPDFでダウンロードできたことです。
Webライターをやっていると、書籍を参考にして記事を書く経験もあるかと思います。
図書館に行って調べるのも楽しいですが、気軽にダウンロードできる点と、PDFを見ながらライティングが可能な点に大きなメリットを感じました。
国立国会図書館デジタルコレクションとは?
国立国会図書館デジタルコレクションは、国立国会図書館で保存している資料を検索したり見たりできるサービスを提供しているサイトです。
その国立国会図書館とは、国立国会図書館法という法律によって設置された図書館のこと。日本国内の出版物を全て保存・収集しているというから驚き。
閲覧できる資料は限られている
ただ、国立国会図書館の資料は全てインターネットで見れるわけではありません。著作権の問題もあるので、ネットで公開されているのは著作権保護期間が満了している資料に限られています。
日本での著作権の保護期間は,原則として著作者の死後70年(無名・変名・団体名義の場合は,公表後70年)となります。
古い資料だと著作権者の確定が難しい場合があります。なので、著作権を確認できていない資料については公開されていません。
閲覧やダウンロードができるのは、著作権の保護期間が満了している資料のみ。だけど、著作権者が許可を出している資料はインターネットで公開されています。
資料のダウンロード方法
国立国会図書館デジタルコレクションのダウンロード方法はとても簡単です。気になった資料のページからダウンロードボタンをクリックするだけ。
赤丸で囲った矢印マークが「全コマダウンロード」ボタンです。
データ容量が多いと、ダウンロードの準備までに少し時間が必要です。といっても、ほんの数分程度。
もしくは、「全コマダウンロード」ボタンの2つ隣にある「印刷する」ボタンをクリックします。そうして、「PDF作成」を選択してダウンロードする方法もあります。
ただ、こちらは「最大50コマ」までとなっているので、コマ数が多いと少し手間がかかります。
遠隔複写サービスが可能な資料
「書誌ID(国立国会図書館オンラインへのリンク)」が表示されている資料に関しては、国立国会図書館で「遠隔複写サービス」を受けられます。
遠隔複写サービスを受けるには、国立国会図書館の利用者登録が必要です。複写には費用がかかりますが、どうしても閲覧したい場合は便利なサービスだと言えますね。
- 枚数×単価(用紙サイズによって金額は変わる)
- 発送事務手数料
- 送料
- 消費税(国外の場合はかかりません)
コンテンツの転載について
国立国会図書館デジタルコレクションのサイトを見ていると、いろいろ活用できそうな資料があります。浮世絵とか昔の画像とか。
そこで、コンテンツの転載についても調べてみました。
通常、画像や文章などの転載には、国立国会図書館ウェブサイトへ申し込みを行う必要があります。
ただ、著作権保護期間が満了しているデジタル画像については、転載の申し込みは不要とのこと。
以下の(1)から(3)までに掲げるデジタル画像は、当館所蔵資料のデジタル画像で著作権保護期間が満了していますので、転載依頼フォームによるお申込みは不要です。ただし、画像以外の説明文の利用や電子展示会の一部又は全部の構成を再現するような利用については、転載依頼フォームからお申込みください。
(1)から(3)というのは、国立国会図書館デジタルコレクションが公開している電子展示会のデジタル画像のことです。近代日本で活躍した人の肖像とか江戸の名所があります。
また、先ほど紹介した著作権の保護期間が満了した資料についても、「インターネット公開(保護期間満了)」という表示があれば転載可能です。
資料ページの左側に、コンテンツに関する情報が表示されています。タイトルや著書、出版社など。下のほうに、「インターネット公開(保護期間満了)」という文言を確認してください。
ただ、転載する場合は出典元の記載が必要です。
当館ウェブサイトからコンテンツを転載する場合は、利用した画面が国立国会図書館ウェブサイトから転載したものであることを明示するよう、ご協力をお願いいたします。
あとがき
国立国会図書館デジタルコレクションは、Webライターとしてだけでなく個人的にも楽しめそうなサイトだと感じました。
古い資料を閲覧できるしPDFでダウンロードも可能なので、タブレットに移動するとパソコンがなくても見られます。
転載基準を守っていればブログとかでも画像を紹介できるので、いろいろと活用できそうなサイトですね。